基礎知識 (法人税No.42)
- 一括償却資産について
前回は少額減価償却資産について説明しましたが、今回は一括償却資産について説明したいと思います。
一括償却資産とは、取得価額が10万円以上20万円未満の減価償却資産について、事業の用に供した事業年度毎に一括して3年間で償却することができるというものです。
この一括償却資産については、通常の減価償却を行うか、一括償却によるかは個々の資産ごとに選択でき、事業供用年度も1年分を損金算入することができ、月割計上は不要となります。さらに、残存価額を考慮せず3年間で均等償却することとなり、対象資産を3年以内に除却しても除却処理はできません。
上記のように、一括償却は残存価額を0円として3年間で均等に償却することになるので、通常の減価償却資産のように厳密な管理が必要なく手間がかからないというメリットがあります。ただ、その一方で3年以内に対象資産が滅失してしまっても除却処理ができないというデメリットもあるので注意が必要となります。
2013年9月5日
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